エスコリアル・ウールは、16世紀にスペイン国王フェリペ2世は、北アフリカのマグレブを起源とする、クリームのように柔らかな毛をもった羊を、エル・エスコリアル宮殿にで“王家専用”として飼育させました。エスコリアルの“純血種”は長い歴史の中でさまざまな奇跡を経ながら生きながらえ、今日ではオーストラリアの南部とニュージーランドの南島の牧草地で飼育されています。
1998年、「エスコリアル」は世界的なブランドとして商標登録され、2002年には世界で最も繊維が細いウールとして認定されています。
収獲量はカシミアの1%にも満たないエスコリアルウールの希少性の高さ、約13マイクロンという極細の原毛が生み出す生地が限りなくラグジュアリーさから、錚々たるメゾンブランドがエスコリアルを打ち出しており。エスコリアルを使用した商品は数十万円から百万円程度の価格がつくアイテムとなっています。
エスコリアルと他の上質なウールとの決定的な違いは、自然にコイル状に巻かれたバネのような繊維が生み出す強いシュリンク性にあります。この特性が、柔らかなタッチを備えたドレープと、他にない豊かな弾力性を備えた生地を生み出します。
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